宏樹(田中圭)vs 冬月(深澤辰哉)

『わたしの宝物』第9話 ©フジテレビ
『わたしの宝物』第9話 ©フジテレビ

 その頃、宏樹(田中圭)は冬月に不倫を問い詰めていた。「思い出に溺れて盛り上がりましたか?」と語気を強める宏樹に、冬月は普段の温厚さを忘れて少し感情的になる。痛みを感じなくなるほど追い詰められ、上手く笑えなくなっていた美羽を救いたかったと語る冬月。

 その原因が目の前にいる夫にあったことを冬月が知っているかは定かではないが、宏樹自身には当然心当たりがある。むしろ少し自覚しているし、冬月の発言ですべての元凶が自分にあることが確信的なものになってしまったから、宏樹は余計に怒りが押さえられないのだろう。

 ただ、不倫は美羽と冬月によるものだが、托卵は2人が結託して行ったことではない。これまで何ひとつ知らされなかった冬月は、「栞」の名前を聞いたことではじめて真実に近づくことになる。

 自身と美羽の思い出の“刺繍の栞”と同一の名前、そして真琴(恒松祐里)の店で出会った生後数か月の子ども、その子を頑なに近づけようとしない美羽…。冬月のなかで、点と点が徐々に結びついていく。

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