二宮のの子(成海璃子)がヒルコ?
ヒルコは人間に絶望し、世界そのものを変えようとしている。
いつの世だって人間はどうしようもない生き物なのではないか、と思う。偉そうな顔をしてのさばっているけれど、決して人間だけでは生きられないわけで、それなのに、全ての力を手にしているような顔をして…。
そんなことは頭では分かっているけれど、物語の中で出てくる人間の本当にどうしようもなさが際立つ。
今回の象徴的な出来事が、スサノオが父親から暴力を受けていたことだ。外の大人に助けを求めても、結局、父親のもとへ戻されてしまう。誰も助けてくれない。
いや、こんなときこそ、神様が助けてくれるのでは? と考えるが、そういうわけでもなくて…。この時代の人間に絶望する、というけれど、ヒルコは今いる神にも絶望していた。だから、神を総入れ替えしようとしている。
そんなことを企んでいるヒルコの正体は一体誰なのか。
寿(野間口徹)かと思ったが、彼はヒルコに魅了された人間のようだ。では…? というところで登場したのが警視庁捜査一課の二宮のの子(成海璃子)だ。
神様が人間を甘やかしているから、世の中はクソになった。新しい神々が必要だ。
二宮はそう話す。