ダークネス山崎育三郎がヤバすぎる…思わず圧倒されたワケ。最終回に残された謎とは?『ザ・トラベルナース』第8話考察レビュー
text by 浜瀬将樹
ドラマ『ザ・トラベルナース』(テレビ朝日系)が放送中。手術場で医師を補助し、一定の医療行為ができる看護資格「NP」を持つ那須田歩(岡田将生)と、スーパーナースの九鬼静(中井貴一)の曲者コンビが命の現場で戦う。今回は、第8話のレビューをお届け。(文・浜瀬将樹)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:浜瀬将樹】
1984年生まれ。フリーランスの編集・ライター。映画、ドラマ、バラエティー番組の会見取材、俳優さんや芸人さんなどのインタビュー、ドラマや俳優さんのコラム、お笑いのライブレポートなど、エンタメ系を中心に執筆している。
おなじみとなった静(中井貴一)の広島弁ブチギレ
とうとう院長・薬師丸卓(山崎育三郎)の過去が明らかとなった。1年半前まで西東京総合病院で働いていた元看護師・八木めぐみ(若村麻由美)が入院したことで、物語が大きく動き出したのだ。
公職選挙法違反の疑いに関する記事が出る政治家・灰原和男(大和田伸也)は、西東京総合病院にて雲隠れすることに。しかし、灰原が個室に入ったことで、その個室に入る予定だった患者・川尻公子(山下容莉枝)が大部屋に押し出されてしまった。公子は、精神的にも疲弊しており、ベッドで涙を流す日もあった。
一方、灰原は要求が多く、セクハラもし放題。看護部長の愛川塔子(寺島しのぶ)は、必要な補助金を得るため灰原に頭が上がらない卓と、不満爆発のナースたちとのあいだで板挟みとなる。
しばらく経ったある日、静は強引に灰原がいる個室へ川尻を、灰原には大部屋を案内した。もちろん灰原は反発する。
「なんでこんな庶民どもと私が…。私は院長に話を通してあるんだ。ナースは黙って言うことを聞いていろ!」、「俺を誰だと思っているんだ」と暴言を吐く彼に塔子が反論すると、静もまた「おどれが誰か? 『病気じゃ』と嘘ついて隠れとる卑怯者じゃい!」と怒りを露わにした。
中井の「広島弁ブチギレ」は本作の風物詩となっているが、これまでよりも一層怒りがこもっているシーンだった。