院長(山崎育三郎)が見せた悪魔の表情
病室を強引に移し替えたことや灰原とバトルしたことをきっかけに、卓は塔子と静との契約を切ることに。ここまで病院のために働いてきた2人なのに…あんまりだ。
卓と解雇通知をされた塔子のもとにめぐみがやって来る。彼女曰く、苦しんでいる患者をないがしろにし、塔子たちをクビにするのは「約束が違う」という。約束とは、どういうことなのか? ここで、めぐみが突然病院を去った理由が明かされた。
1年半前のこと。外科部長就任をかけて、理事長との顔合わせがあったある日、患者に異変が起きた。めぐみから「戻ってこられないか」と連絡がきたが、指示を出して顔合わせを優先。
結果的にこの誤った判断で患者を死なせてしまったため、卓は「私はこの病院を。いや、日本の医療を改革しなければいけないんです」とめぐみに土下座し、身代わりになるよう懇願したーー。
こうしてすべてを明かされた卓だったが、彼は悪魔のように笑い「証拠があるんですか? なければ、クビになった惨めなナースのたわ言です」と一蹴する。
「患者の命に優先順位があるのは当然のことです。雇用される側も同様です。ただのナースと医師である私。どちらがより価値があるか。考えるまでもないでしょ」
塔子もめぐみも彼のふるまいに唖然としていたが、つい私も驚いてしまった。邪魔なものは排除する…そこまでして「日本の医療を改革したい」という自分の夢を叶えたいのか。
というか、その発言はすべてを破綻させる一言だ。目的のためなら手段を選ばないのか。そんなことで夢を手にしても何も残らないのに。
また、ファンの方はご存知かもしれないが、あまりイメージのなかった「ダークネス育三郎」爆誕の瞬間にドキドキした。最高すぎる演技で圧倒された場面でもあった。