鹿乃子は嘘の音が鳴っていると認識したということは…?
「嘘でしか幸せを願えないなら、ずっと嘘をついていればいいんじゃないですか?」
左右馬の言葉は、「その考えがあったか!」と思わされるものが多い。嘘をつくことが、必ずしも悪いわけではない。嘘をつくことでしか得られない平穏があるのなら、嘘をついたっていいのではないだろうか。
蘭子が「わたしは、お嬢さんと柾さんの幸せをずっと願ってる」と言ったとき、鹿乃子の耳には嘘の音が鳴り響いていた。ただ、その音には、“鈴乃の幸せを願いたい”という蘭子の願いが込められている。
左右馬と鹿乃子の関係性は、最後まで曖昧なままだったが、これもこれで良かったのではないかと思う。ぼんやりとしながらも、グラデーションのように濃くなっていくような関係性が、2人にはしっくりくる気がする。
蘭子に、「頑張ってね。鹿乃子ちゃん」と声をかけられ、「わたしは、助手として…」と返したとき、鹿乃子は嘘の音が鳴っていると認識してしまった。ということは…。
もしも、続編があったとしたら、左右馬と鹿乃子の距離がどうなっているのだろうか。そして、今回の報酬としてゲットした大金を、2人が何に使ったのかも気になる。
とにもかくにも、左右馬と鹿乃子の平穏な日常が続いていくことを願ってやまない。
(文・菜本かな)
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