亮子(趣里)が珍しく苦戦
明らかにサカミクリーンが環境汚染をしているはずなのだが、証拠が出てこない。村人も役場も病院も、サカミクリーンのことになると口を閉ざしてしまう。ここにきて、初めて亮子が苦戦している様子が見受けられる。
そんな亮子にヒントを与えたのはまさかの粒来だった。
変わった親子関係だと思うが、改めて今回のやりとりを見ていると、ふたりが互いに信頼しあっているのは分かる。群馬に来ているときは泊めてくれ、と粒来の家にやってくる亮子。何か探りを入れるため? と思ってしまうがそういうわけではないらしい。
相変わらず、粒来は何を考えているか分からないけれど、亮子を陥れようだとかそういうことを考えているわけでもなさそうだ。互いにそこまで踏み込まない。信頼関係はある。そして相手を思いやる気持ちもある。
事件を解決する、というのも大きなポイントだが、やはりふたりの親子関係が重要そうだ。
亮子のベースを作った人で、今も無意識のうちに亮子の指針になっている人が一体、12年の間、何をしていたのか。その空白の時間に何があったのか知ることが、亮子がまた一歩進むきっかけになるのかもしれない。