杉浦(ジェシー)の変化を強く感じる…。
そして、ここに来て杉浦の変化も強く感じられるようになってきた。
亮子の意図するところを察知し、サッと動くようになった。頭はいいので、一度経験したことはすぐに学習できるタイプなのだろう。むしろ、亮子イズムが順調に引き継がれていて、今後どのような弁護士になるのか若干の不安は感じるが…。
そんな杉浦だが、今回はなんと亮子に歯向かった。さくらの依頼を引き受けるのは粒来が相手だからではないか。裁判はゲームではない、周りの人を巻き込むな、と。
サカミクリーンに潜入しようとしたときに、杉浦は「君みたいにすくすくと成長した人はうちには合わない」と採用を断られた。すくすくと育ってきた杉浦はわりと真正面から物事を受け止める。だから、亮子の奥底にある本音がまだ分からずにいるのかもしれない。
そんな杉浦に圭子(YOU)はこれまで亮子が依頼者を傷つけたことがあった?と問う。確かに亮子は裁判を楽しんでいるように見えたけれど、依頼者の思いを裏切ったことはなかった。
杉浦もそのことにすぐに気がつく。すごくゆっくりではあるけれど、やっぱり杉浦の成長物語でもあるのかもしれない。
結局、サカミクリーン自体が問題なのではなく、帝都電機の産廃物が環境汚染の原因だということが分かる。どうやら、粒来は帝都電機と争うことが目的だったようだ。
最終回では亮子と粒来が共に裁判に挑むこととなる。空白の12年間は埋まるのか、そして、亮子のこれからにどのような影響を与えることになるのだろうか。
(文・ふくだりょうこ)
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