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朝子と結婚したのは食堂の従業員だった虎太郎(前原瑞樹)

『海に眠るダイヤモンド』第8話 ©TBSスパークル/TBS
『海に眠るダイヤモンド』第8話 ©TBSスパークル/TBS

 残された朝子は、食堂の従業員である虎次郎(前原瑞樹)と結婚したことが明かされた。前原瑞樹といえば、連続テレビ小説『らんまん』(2023、NHK総合)で神木隆之介と共演。神木演じる主人公・万太郎と、東大の植物学教室で切磋琢磨する藤丸を好演し、話題となった。そんな前原が、端役で終わるはずがなかったのだ。

 鉄平の日記にはところどころ黒塗りや破り去られたところがあり、玲央はそこに朝子への思いが書いてあり、2人を引き裂きたい虎次郎が隠蔽したのではないかと予想する。

 だが、彼の息子である和馬(尾美としのり)が、いづみを社長の座から引きずり下ろすために偽造した認知症の診断書を破り捨てる姿を見て、その予想は間違っているのではないかと思った。

 おそらく、そこに朝子への思いが綴られていることは間違いないだろう。だけど、それを黒く塗り潰したり、破り捨てたのは鉄平自身で、朝子に対する未練を断ち切ろうとした跡なのではないだろうか。

「裏切られることには慣れてる」という言葉からも、いづみは鉄平に裏切られたと感じている。本当のところ、鉄平は何を思っていたのか。それを知るのは、玲央やいづみの孫・星也(豆原一成)、千景(片岡凜)が鉄平の手がかりを追う中で偶然繋がった、百合子と賢将の息子・孝明(滝藤賢一)なのかもしれない。

 鉄平が生きているかどうかは定かでないが、せめて朝子を裏切ったわけではないということだけでも明らかになることを願う。きっとそれが分かるだけでも、いづみがこれからを生きるための希望になるはずだから。

(文・苫とり子)

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