予想外のラストに騒然…ドラマ『オクラ〜迷宮入り事件捜査〜』が見応えのある”考察ドラマ”になったワケ。最終話レビュー
text by 西本沙織
火9ドラマ『オクラ〜迷宮入り事件捜査〜』(フジテレビ系)が放送中だ。反町隆史演じる人情味のある“昭和刑事”と、杉野遥亮演じるクールな“令和刑事”が風化寸前の事件を追うヒューマンミステリーエンターテインメント。今回は、最終話のレビューをお届けする。(文・西本沙織)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:西本沙織】
1992年生まれ、広島在住のライター。会社員として働くかたわら、Web媒体でエンタメに関するコラムやレビュー記事の執筆を行っている。ドラマや映画、マンガなどのエンタメが好き。
指名手配となった飛鷹
最終話を迎えた『オクラ~迷宮入り事件捜査~』。何が正しく、何が間違っているのかを最後まで考えさせられた作品だった。
加勢(中村俊介)を殺害した犯人が、飛鷹(反町隆史)と判明。首都爆破テロを画策する加勢が説得に応じなかったため、やむを得ず飛鷹は自ら手を汚したのだった。許されない犯罪行為を“罪”ではなく“大義”と呼ぶ加勢は、もう飛鷹の声が届かない場所まで来てしまっていたのだろう。
逃亡した飛鷹が捜査一課により指名手配される。「オクラ」に動揺が走るなか、不破(杉野遥亮)だけが飛鷹を信じていた。首都爆破テロ計画と公安部の特殊部隊「HIDE & SEEK」の存在をメンバーに明かし、飛鷹がテロを止めるために逃亡した可能性を伝える。