橋本環奈主演のNHK朝ドラ『おむすび』。本作は、橋本環奈演じる平成生まれのヒロイン・米田結が、ギャルとして自分らしさを追求し、あることがきっかけで栄養士になることを志す。そして、人と人とを繋ぐために奮闘する様を描く物語だ。さっそく、第60話を振り返ろう。（文・野原まりこ）【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】

翔也の衝撃の告白

　愛子（麻生久美子）がストライキ中のヘアサロンヨネダは、聖人（北村有起哉）だけでは手が回らず結（橋本環奈）が手伝うことに。するとそこへ、ホームページを見たという客が続々と来店する。

　そのホームページは愛子が作ったものと推測された。しかし、聖人と結だけでは備品の管理もままならず、お客さんを待たせたり、困らせてたりしてしまう。そこへ、愛子が帰ってくると、すぐさま状況をさばいていく。自宅に戻った愛子は「お父さんの下で働いているのではなく、一緒に働いている」といい、愛子のストライキは終わった。

　すると結の元に翔也（佐野勇斗）からメールが届く。プロポーズを期待する結だったが、球場に連れて来られる。キャッチボールを始める結と翔也。結はその途中、ボールではなく指輪を投げるつもりなのかと想像を膨らませる。

　だが翔也は肩を壊したことを打ち明ける。翔也が病院に行ったところ、状況は厳しく、二度と野球ができなくなるかもしれないということだった…。

　衝撃的な結末で終えた第12週。プロポーズを期待して浮かれていた結は、地獄の底に叩き落とすかのような翔也の告白に身震いするほどのショックを受けたに違いない…。だが、ショックを受けたのは結だけではないようだ。ここで、Xに投稿された視聴者の感想をご覧いただこう。

「野球しかしてこなかった翔也はそれが無くなったら何を次の目標に生きるのかな…土日が長い〜〜！」「アスリートのこういう話はものっそい精神的にダメージを喰らう。しんど……」「結ちゃんにどう伝えようか悩んでこのキャッチボールは泣けるやろ」「野球に人生を捧げてきた翔也の今後が心配でならない。」「いやー。もう名医どっかで急登場していいから！サクッと治して！！」といった、翔也の今後を案ずる声で溢れていた。

　また、決着がついた愛子vs聖人の戦いにも、感想が寄せられた。

「愛子お母さん、ストライキって言ってたけど出先の温泉旅館で美容院のHP作っちゃうのは最早テレワークじゃ」「聖人が『悪かった』と謝るのに対して『どこが悪かったと思うの？』『（自分だけの店だと）言わない、だけじゃなくて思わないでほしい』と愛子さんがきっちり言うところ良かった。」「お母さん、温泉宿で作ってたのか…『私の店』でもあるってことやね。」「世の中の自営の人は気をつけなさい」など、全面的に愛子へ共感する意見が多数だった。

　そして、番組のラストで放送された次回予告も、かなり重たい空気を醸し出していた…。

「来週､波乱な展開になりそう」「ﾊｧｧ次週ハードになりそうですね…」「次回予告で喧嘩してたっぽいけど、翔也と結は別れないで欲しいなーーー」など、来週が待ちきれない様子の視聴者も。

　息切れするような怒涛の展開で視聴者を振り回した『おむすび』第12週。来週は翔也が救われることを願いたい…。

（文・野原まりこ）

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