「人の表情が好きなんです」
三宅監督が作品作りで芯としているもの
―――監督から見て、最終回の見どころはいかがですか。
「クライマックスのところは亮子に感心したんですよ。ある程度、本を読んで『きっとこうするだろうな』と予想するじゃないですか。でも、それを思いっきり越えられました。
趣里さんがその場の雰囲気でやられたと思うんですけど、すごかったですね。後半になると完全に役を掴んでいるから、僕が何か言わなくても“亮子”になっています。逆に彼女を撮るのが楽しみになっていましたね。どんな表情をするんだろう、って。そういう意味では撮っていてとても楽しかったです。
―――これまで数多くの作品を手掛けていらっしゃる三宅監督ですが、芯とされている部分はどういったものなのか、最後にお聞かせください。
「人間というものをうまく描けたらいいな、とは思っています。良い部分も悪い部分も描けたら。あと、人の表情が好きなんですよ。喜怒哀楽がちゃんと見たい。そして、笑っている顔が撮りたいな、と思っています」
(取材・文:ふくだりょうこ)
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