刃物と拳銃の重みの違い
今回の見所は2つだ。1つ目は刺された亀山薫である。
『相棒』ファンの中では刃物>拳銃という認識がある。拳銃に関してはレギュラー陣の中ではカイトや芹沢や出雲や角田や内村部長や社…右京に至っては3度も被弾しているが、誰1人として殉職せず、後ろ遺症も無いためドラマを盛り上げる小道具でしかない。
一方の刃物については小野田官房長が死亡し、三浦刑事が杖無しで生活できないようになり警察を辞職するというトラウマがある。刃物で刺されても例外的に生き延びたのは冠城亘くらいだ。今回、そんな例外に亀山も追加された。しかも傷が浅いとはいえ即行で退院して捜査できるほどにまで回復している。
ナイフで腹を刺されているとなると流石の右京も心配して急いで病院へ駆けつけ、伊丹も口は悪いが亀山を気遣い安静にするように話をしている。
無理をしてでも事件に参加しようとするのは第4話「2つの顔」で毒の胞子を吸い込むなど命懸けで捜査をした右京と重なる部分もある。
肉体派の亀山薫と頭脳派の杉下右京は対照的ではあるが、根本は似ているというのが“相棒”たる所以であろう。