『海に眠るダイヤモンド』JO1・豆原一成の演技の魅力とは? 名優がしのぎを削る日曜劇場で役者として飛躍を遂げたワケ
text by 浜瀬将樹
日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』(TBS系)が12月22日に幕を閉じる。野木亜紀子脚本、塚原あゆ子監督、神木隆之介主演、脇を固める超豪華俳優陣…と面白くないわけがない本作。語りたい俳優はたくさんいるが、今回はJO1の豆原一成を“1pick”したいと思う。(文・浜瀬将樹)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:浜瀬将樹】
1984年生まれ。フリーランスの編集・ライター。映画、ドラマ、バラエティー番組の会見取材、俳優さんや芸人さんなどのインタビュー、ドラマや俳優さんのコラム、お笑いのライブレポートなど、エンタメ系を中心に執筆している。
俳優・豆原一成が世間にバレはじめた
豆原が『海に眠るダイヤモンド』で演じるのは、いづみ(宮本信子)の孫で、法学部を目指す浪人生の星也。第1話では、急に長崎に行ったいづみと、父の和馬(尾身としのり)と食卓を囲んでいるシーンが印象的だった。
「若い男の人(玲央/神木)と(長崎に)行った。んふふ。デート! 再婚するの」と舞い上がるいづみに呆れて大笑いする和馬と、微笑む(引いてる? 苦笑い?)星也…というシーンだったが、大御所俳優を相手に、あまりにもナチュラルにそこにいて、まったく違和感がなかった。
それ以降も定期的に登場し、第8話では、ホスト仲間に追い込まれた玲央を目撃してある一言を述べたり、最終話の予告では、スーツを着て、玲央らと謎の人物(滝藤賢一)と対峙する場面にいたりと、短い時間ながら物語に深く関わってきている。
国民の関心が高い日曜劇場に出演したことで、JO1の豆原ではなく、俳優・豆原一成としての認知度も上がってきているように感じる。彼の演技力の高さがようやく世間にバレはじめたことで、もともと豆原のポテンシャルの高さを知っているJAM(JO1ファンの呼称)も、誇らしいことだろう。