テレビでは拝めない横浜流星の“ただならぬ色気”とは? 配信ドラマ『わかっていても』評価&解説レビュー
text by 小林久乃
横浜流星主演のABEMAオリジナル連続ドラマ『わかっていても the shapes of love』がABEMA及びNetflixにて配信中だ。鎌倉にある美術大学を舞台に繰り広げられる珠玉のラブストーリー。物語と主演を務める横浜の魅力を解説する。(文・小林久乃)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:小林久乃】
出版社勤務後、独立。2019年「結婚してもしなくてもうるわしきかな人生」にて作家デビュー。最新刊は趣味であるドラマオタクの知識をフルに活かした「ベスト・オブ・平成ドラマ!」。現在はエッセイ、コラムの執筆、各メディア構成、編集、プロモーション業などを生業とする、正々堂々の独身。最新情報は
横浜流星3年ぶりとなるラブストーリー
主演・横浜流星『わかっていても the shapes of love』(ABEMA、Netflix)の配信が始まった。今回は12月9日(月)に配信された第1話〜3話に関する感想を綴る。
“美大の彫刻学科で助手として働く美羽(みう/南沙良)は、恋人に振られ、芸術に確固たる目標も見出せず、平凡な日々を過ごす。そんな最中に出会ったのが芸術家の香坂漣(こうさか・れん)。彼の周りにはいつも女性の存在がちらついていて、何を考えているのか分からないミステリアスな存在。傷つくかもしれないと”わかっていても“も、つい惹かれてしまう美羽。ふたりは運命的なのか同じ大学で働くようになる”
3話までを見て第一声として挙げたいのが「こんな横浜流星、見たかったでしょ?」という、制作サイドの(好意的な)挑発と言ってもいい、意図がよく伝わってきたこと。はい、そうです。とっても見たかったです。横浜が純然たるラブストーリーへの出演するのは、2021年放送『着飾る恋には理由があって』(TBS系)以来、3年ぶりなのだから。
2025年からは大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(NHK総合)への主演が決まっている横浜流星。しばらくは300年前の人物を演じる彼しか、お目にかかれなくなってしまう。本作は大舞台へ向かうヒーローの前に敷かれたレッドカーペットなのだ。謹んで『わかっていても the shapes of love』を堪能しようではないか。