クズ男を演じる横浜流星の圧倒的な色気
ここが最大の見どころになるかもしれないが、横浜演じる香坂漣は良質のクズ男。美羽が自分に対して好意があると知りながら、彼女に近づいていく。いつも突然誘い、許可なく美羽の範疇に踏み込む。この突然がいかにもクズらしい。真面目な男は必ず約束を取り付けてくるからね。
自分が美羽をどう思っているのかはまったく示さないまま、ふたりは一線を越える。美羽は完全にロックオン。それでも周りにはさまざまなタイプの美女が絶えない。ここで職なしだと世間から見放されたクズ男となるのだが、漣の仕事は“世界的な芸術家”なので良質のクズ男としておく。
劇中、蓮はいちいち仕草や話し方が艶っぽく、スローリー。大学の生徒から「3秒だけ彼女にしてください!」と言われると「3秒でいいの?」と返すあたりが、雰囲気はまったく違うけれどケンティー風で良い。女性の髪の毛を乾かす、ドライブ、意味なく頬を触る…と、とにかく全般、今までテレビドラマでは拝んでいない横浜流星が押し寄せてくる。