最後まで価値観を揺さぶられた…地上波ドラマとは思えない衝撃セリフとは? 『モンスター』 最終話考察レビュー

趣里主演のドラマ『モンスター』(カンテレ・フジテレビ系)が完結を迎えた。本作は、得体のしれないモンスター弁護士・神波亮子が、まるでゲームのように法廷闘争に立ち向かうリーガル・エンターテインメント。今回は、最終話のレビューをお届けする。(文・ふくだりょうこ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

——————-

【著者プロフィール:ふくだりょうこ】

大阪生まれ関東育ちのライター。
大学卒業後からライターとして活動、シナリオ制作やエンタメジャンルの記事を中心に執筆。
ドラマと邦画、ハイボールと小説が好き。

亮子(趣里)と粒来(古田新太)が共闘

『モンスター』第10話 ©カンテレ
『モンスター』第10話 ©カンテレ

 思わず、自分の価値観を見直してしまった。

 産廃処理業者・サカミクリーンを相手取った裁判を展開していた亮子(趣里)。しかし、サカミクリーンを調べているうちに、原因は帝東電機が出している産廃物に原因があるということが分かる。そこでサカミクリーンの代理人・粒来(古田新太)と共に帝東電機に損害賠償請求を行うことに。

 サカミクリーンの従業員だけでなく、山遥村の住人たちの健康データも必要となるのだが、住民たちは大手企業である帝東電機に非があるはずがないと、協力に応じてくれない。

 ただ1つ、証拠になるとしたら10年にわたり水道水を飲み続けていた粒来が癌になったという事実だが、たった1人だけでは難しい。

 亮子は、「やれることはやる」と勝利に向けて、ひとつずつ策を積み重ねていく。

1 2 3
error: Content is protected !!