男も狂わせる男らしさ
清水尋也
鉄平の幼なじみであり、鷹羽鉱業の幹部職員の息子の賢将。気の良い青年でありながら、自分とは正反対の温かい家庭で育つ鉄平に対し、時に劣等感のようなものを抱く一面もある非常に難しい役どころだ。
不器用ながら大きな優しさを持っている人物で、もし『海に眠るダイヤモンド』のキャラクターたちが現実に存在していた場合、一番「モテる」のは間違いなく賢将だろう。
特に、4話の吹き荒れる台風の中で見つけた百合子のメダイを本人に返し、母への想いが溢れ号泣する百合子を人の流れから見えないように隠すその姿、あまりのイケメンぶりに同じ男だが発狂した。
この「いやらしさのないカッコ良さ」は、演じている清水自身が賢将と同じ、いやそれ以上の優しさを持っているから表現できるのだろう。