自分の中に差別や偏見はないか、いま一度向きあう
ニュースなどで見聞きする「外国人犯罪」という言葉。もちろん、実際に外国人による犯罪が起こっていることは事実であっても、自分のなかに差別や偏見が芽吹いてはいないか、いま一度向き合ってみたいと感じた。それが、キャンディーのように異国の地で事件に巻き込まれるかもしれない、いつかの自分のためにもなると信じて。
キャンディーの一件がひと段落し、鴻田は有木野を「一緒に国際捜査係のこぼれカス、拾いましょうよ」と口説く。
センターを通じて承ります、とあくまでも冷静な有木野だが、人種が溶け合う“るつぼ”ではなく、いろいろ違う人たちがそのまま存在している“サラダボウル”となっていく日本。たかが“4.8%”かもしれないが、実際には“68万人”もの外国人居住者を抱える東京で、2人は案外、息の合うヒーローズになりそうだ。
熱血漢、向こう見ず、でも決してそれを綺麗事には見せない奈緒の自然な演技と、飄々とした表情のなかに巧みに感情を反映させる松田龍平のコンビから、目が離せない。
(文・あまのさき)
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