純(岩田剛典)が抱える事情とは?
一方、純も両親がいないことになっている。1話ではその理由は明かされなかったものの、何か複雑な事情を抱えているのは明らかだろう。そう考えたのは、いくつか理由がある。
まず楓の実家でブランフォレストパークの絵画を見ていた時の含みのある表情。さらにラストで純がケアハウスを訪れた際、職員が「息子さん いらっしゃいましたよ」とある女性に話しかけていたことと、その女性から「涼介」と呼ばれていたこと。
また、鈴子専属の医師・塔子(水野美紀)は、純と初対面ではなさそうで、2人の関係性が気になるところだ。現段階では憶測の域にとどまるものの、純の両親と楓の家族は何か関係があるのかもしれない、
劇中では「影は いつも 光に隠れてやってくる そして いつの間にか 私たちを闇で覆い隠す」という純と楓の台詞があった。
楓にとって、純の存在はようやく見つけられた“帰りたい場所”である。しかし、純の不可解な行動や、鈴子の「あの男はあなたを不幸にする」という見立てから、視聴者は、この男を疑ってしまう。
純は光に隠れた闇なのか、それとも、なにか別の大きな闇に、楓と純は覆い隠されてしまうのか、想像が膨らむ。