これまでの”火10”とは違う? 芳根京子の姿に背中を押されたワケ。『まどか26歳、研修医やってます!』第1話考察レビュー
text by 菜本かな
芳根京子主演のドラマ『まどか26歳、研修医やってます!』(TBS系)が1月14日(火)より放送開始した。研修医の主人公が、令和の働き方改革で変わりゆく医療現場に戸惑いながら、人生と向き合う濃厚な2年間を描いた成長物語。今回は、第1話のレビューをお届け。(文・菜本かな)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:菜本かな】
メディア学科卒のライター。19歳の頃から109ブランドにてアパレル店員を経験。大学時代は学生記者としての活動を行っていた。エンタメとファッションが大好き。
これまでの”火10”とは一味ちがう
『まどか26歳、研修医やってます!』(TBS系)第1話を見て、「これまでの“火10”とはちょっぴり毛色が違うな」と感じた。
近年、火10枠に放送されているドラマといえば、大半がラブコメ作品。『まどか26歳、研修医やってます!』と同じく、医療現場を舞台としたドラマ『恋はつづくよどこまでも』(2020、TBS系)もゴリゴリのラブコメだったので、本作もそんなテイストになるのかな? なんて予想していたのだが、いい意味でその期待を裏切られた。
本作が描いているのは、ラブだけではない。ラブもライフワークプランの一部として捉えて、ヒロインのまどか(芳根京子)がどのような人生を選んでいくのか? にスポットを当てているのだ。
研修医の2年間は、医師として女子として、人生の2大選択が一気に訪れる大切で大変な時期だが、「なんとかなるっしょ!」が口癖のまどかは、周囲があたふたしていてもあまり影響されない。その姿を見て、「もっと肩の力を抜いてもいいんだな」という気持ちになれた視聴者も多いのではないだろうか。