若かりし頃の回想に大興奮!

『相棒 season23』第11話 ©テレビ朝日
『相棒 season23』第11話 ©テレビ朝日

 また、細かいところで嬉しかったのは、我らが特命係の亀山薫が、“亀山薫の会”・総裁としてこのパーティーに招かれた発端として、亀山が特命係に入るきっかけとなった事件(pre season 1話)が振り返られたこと。

 まだ三浦信輔ではないタカ派の室谷警部補(別人だがどちらも演:大谷亮介)の登場や、亀山を人質にした阿部貴三郎(武野功雄)、何より若かりし杉下右京の姿に思わず懐かしさが込み上げてきた。

 第11話の脚本を担当した川﨑龍太は、今期では3本目になるが、前回は、冒頭でいきなり亀山が刺されていたこといい、今回といい、積極的に亀山の見せ場を作ろうとしていることが分かる。

 歴代の相棒との差別化が求められる今の『相棒』において、「歴代相棒の中でも“亀山薫”なら同姓同名が複数人いてもおかしくない」という着眼点には、白眉という他ない。

 まさに発想の大勝利である。

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