ドラマ『問題物件』第1話考察＆感想。前クール「神」の次は「犬」？事件解決ものだけじゃない”何か”を確信したワケ

バディを組む恵美子（内田理央）もクセが強い！

　犬頭は黄色いのコートを着ているのだけれど、犬太も黄色の服を着ている。犬頭の仕草がときどき犬っぽい。犬太＝犬頭ということだろうか。ちなみに、『問題物件』が放送されている水曜夜10時の枠は、前クールは『全領域異常解決室』だった。

「私も神です」というセリフが飛び出していたので、「私は犬です」と言われても驚かない！　驚かないぞ！

　ただ、犬だとして、人間が何かの要因があって犬になったのか、それとも犬が人間になったのか。それによってもまた話が変わってくる。そして、すでに「犬頭は犬かもしれない」と思っている時点で、一番驚くパターンは「犬ではない」ということだ。その可能性もあることも念頭に置きつつ、ドラマを視聴したい。

　そして、バディを組む恵美子もなかなかクセが強い。間取りを見ることが趣味の物件マニアで宅建士の資格も持っている。マンションポエムを作り、悦に入っていることも。

　物件に関する知識が豊富なので、視聴者に説明をする役割も担っている。一方で物件マニアすぎて情熱的、話が回りくどい、バカ正直、ということもあって、営業部では成績は良くなかった。が、正直故に犬頭のこともあっさりと受け入れてしまいそう。

　さらに、内田のぶっ飛んだ演技もなかなか趣深い。大きいリアクション、豊かな表情にクスリと笑わせてもらえそうな予感もある。

　ほかにも、犬頭の知り合いで探偵・元刑事の有村次郎に浜野健太、雅弘の叔父で大島不動産の社長・大島高丸に船越英一郎と主要人物が濃い。

　間違いなく、単純に問題物件を解決していくだけでなく、もうひとつ大きな「何か」があるのでは？　とこれは期待せずにはいられない！

（文・ふくだりょうこ）

【了】

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