父・幸次(浜野謙太)が隠していた事情

『東京サラダボウル』 第3話 ©NHK
『東京サラダボウル』第3話 ©NHK

 憔悴するユキ。関係者たちも現場に詰めているものの、捜査は難航する。事件発生から2日経っても3日経っても、犯人からの接触もなければ、現場に残された足跡からも手掛かりは得られそうもない。

 幸次にもユキにも大きなトラブルはないかに思われたが、幸次が複数の金融会社から借金をしていることが判明。しかも、そのなかのひとつに、先月100万円を一括返済していた。警察の聴取にどこかイライラしているように見えたのは、このことを探られたくなかったからか。

 捜査一課の八柳(阿部進之介)は、金の出所を問い質す。逆上する幸次に、「借金と関連がないとわかれば、誘拐の原因をひとつ潰せるんです」と食い下がった。早く子どもを救出したいという思いは、警察だって同じだ。

 結果的に、幸次が金欲しさに戸籍を売っていたことが明らかになる。取り次いだのは、ユキが以前勤めていたラウンジで働くアリサだった。

 ラウンジにも刑事がきたことで、アリサの同僚は警察への情報提供を勧める。しかし後日、その同僚は、以前、有木野が顔を出していたバーで遭遇した男・ボランティア(絃瀬聡一)たちに、身柄を拘束されてしまった。誘拐事件から、深い深い闇が広がっていきそうだ。

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