『まどか26歳、研修医やってます!』第2話考察&感想。やはり鈴木伸之”菅野”が恋の相手? 無視できない仕事観のズレとは?

text by 菜本かな

芳根京子主演のドラマ『まどか26歳、研修医やってます!』(TBS系)が現在放送中。研修医の主人公が、令和の働き方改革で変わりゆく医療現場に戸惑いながら、人生と向き合う濃厚な2年間を描いた成長物語。今回は、第2のレビューをお届け。(文・菜本かな)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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【著者プロフィール:菜本かな】

メディア学科卒のライター。19歳の頃から109ブランドにてアパレル店員を経験。大学時代は学生記者としての活動を行っていた。エンタメとファッションが大好き。

仕事とプライベートのバランスを考えるのも仕事の一環

『まどか26歳、研修医やってます!』第1話 ©TBS
『まどか26歳、研修医やってます!』第1話 ©TBS

『まどか26歳、研修医やってます!』第2話のサブタイトルは、「どう働くのが正解?イマドキ研修医vs化石オヤジ」。

 令和のいま、働き方はちょうど過渡期を迎えている。そのため、若者は「この働き方でいいの?」と悩みを抱き、年長者は「俺たちの時代は〜」と語りたくなるのだろう。

 両者の間で仕事観のちがいが生じているからこそ、まどか(芳根京子)のようなZ世代は「(プライベート度外視で仕事しろというのは)悪しき慣習だし、軽くいじめ? それが分かんないんだよね。おじさんって」とモヤモヤしてしまうのだと思う。

 ほかの研修医のように「(定時で帰っても)全然いいでしょ。そういうルールだし」「定時で帰れてラッキーって感じ」とスルースキルを持っていたらいいのかもしれないが、まどかは先輩医師から“イマドキの奴らは”みたいな顔をされることにイライラを募らせてしまう。

 “ハイポ(=あまり頑張らない)研修医”こと多田(岩男海史)みたいに「あの世代って、残業することが勲章みたいな世界で生きてきた人たちだから、定時で帰る意味そのものが分かんないんだよね〜」と割り切って考えられたらいいのだが…なかなかそう簡単にはいかないのだろう。

 ただ、上司との飲みニケーションだって、悪いことばかりではない。たとえば、めちゃくちゃ怖かった西山(赤堀雅秋)のような先生が、飲みの場ではフレンドリーに接してくれることだってある。そこでのコミュニケーションが、現場に出たときに役立つのも事実だ。

 しかし、いまの世の中、なかなか飲みニケーションを強要するわけにはいかない。強制参加だったら参加しないわけにはいかないが、自らの手で取捨選択をしなければならない…というのも、むずかしいところ。仕事とプライベートのバランスを、どの割合にするか? を考えるのも、仕事の一環と言えるのかもしれない。

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