ナイスキャラ! ヤスケン名演、平賀源内

『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』第3話 ©NHK
『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』第3話 ©NHK

 第2話では、平賀源内と蔦屋重三郎の出会いが描かれ、天才過ぎてちょっと変で危うい魅力を、安田顕が見事に演じている。

 平賀源内は享保13(1728)年生まれで、「吉原細見」の序文の執筆したときは46才。蔦重よりも22歳も年上で、当時すでに作家としても数多くの大ベストセラーを送り出していた。

 ちなみに、第1話で蔦重が朝顔ねえさんのお見舞いに行った際、読んで聞かせていたのも、源内が「風人仙人」のペンネームで書いた「根南志具佐(ねなしぐさ)」だ。

 吉原細見の序文を書いた翌年の安永4(1775)年には、源内は吉原細見の男性版である陰間茶屋ガイド「男色細見」を出版している。さすが! 蔦重と源内、似た者同士である。

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