1・2話のキーアイテム!? おいしそうな百川のお弁当
さて、私がドラマを観ていてとても気になったのが「百川」のお弁当である。おいしそう…! 実際、江戸の日本橋・浮世小路にあったという、料亭・百川楼。
ここの折詰弁当は、江戸の人々にとってスペシャル、贅沢の代名詞だったようだ。今でいう叙々苑の焼肉弁当のようなポジションだろうか。
見た目も味も工夫をこらし、季節の旬をふんだんに取り入れた、和洋折衷のスタイル。 煮物、焼き物、刺身、酢の物、デザートの甘味まで入っていたというから、パーフェクトである!
幕末、黒船でペリーが来航した際には、幕府が江戸城に使節500人分、百川の料理を運ばせて、もてなしたそうだ。
食材も器も「日本国の威信をかけて最高のものを」と幕府から言い渡され、百川は奮闘。かかった費用が驚くなかれ弐千両(1億5000万円)…!
しかしこの仕事をやり遂げ、明治維新後突然百川は閉店する。いきさつが気になるが、『べらぼう』の時代はまだ大丈夫。
庶民の憧れ、文化の華の1つだった百川のお料理。今後メディア王に上り詰め、栄華を極めていく蔦重の生活にどう登場してくるのか、楽しみである。