一平(香取慎吾)の魅力は?

『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』第3話©フジテレビ
『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』第3話©フジテレビ

 しかし、ひまりの心をほぐしたのは一平である。不登校の子たちと行ったキャンプで、ひまりの心に寄り添い、彼女の笑顔を引き出した。

「利用する」という言い方は確かに悪いけれど、その結果、問題を解決しているんだから良いのでは? 発端は選挙でのアピールのためなのだが、きちんと当事者と向き合い、問題に対して自分の答えを見つけ出す一平の姿勢には好感が持てる。今回は、子どもと対等に話していたところも良かった。

 あと、家事のやり方もなんだかサマになってきていて、毎日ちゃんとやっているのであろうことが伺える。ときどき悪い顔をして見せるが、実際にやっていることが悪くないので、和むようになってきてしまった。 
 
 ただ、一平の場合、全てがいきなり上手くいくのではなく、毎回、何かしら失敗している。その失敗をいかに反省して、いかに次に生かすか。簡単なようで、なかなかできないことだ。それができることもまた、一平の大きな魅力と言えるだろう。

(文:ふくだりょうこ)

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