大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』第4話感想レビュー。「いやー面白い」スピード感みなぎる展開の妙とは?

横浜流星が主演を務める大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』(NHK総合)。本作は、江戸時代を舞台に、多くの浮世絵師や作家を世に広めた出版人・蔦屋重三郎の波瀾万丈な人生を描いた物語。さっそく、第4話の物語を振り返る。(文・野原まりこ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】

「当代一の絵師にしてやる!」
唐丸の思わぬ才能に驚く蔦重

『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』第4話 ©NHK
『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』第4話 ©NHK

 女郎たちの綿絵制作に励む蔦重(横浜流星)は西村屋(西村まさ彦)と共に準備を進める。しかし、蔦重の不注意で腕の立つ絵師が書いた下絵が水に濡れて滲んでしまう…。しかし、唐丸(渡邉斗翔)が下絵を書き直したことで、ことなきを得た。唐丸の才能に感動した蔦重は「当代一の絵師にしてやる!」と宣言する。

 こうして綿絵が完成し、吉原で披露するに至るが、西村屋が「版元を自分だけのものにしたい」と突然言い出す。地元問屋の規定によって蔦重では力が及ばないと主張し、綿絵は奪われてしまうのだった。

 一方、城内では、田沼意次(渡辺謙)による賢丸(寺田心)の養子計画が持ち上がっていた。しかし、田安家の当主・治察(入江甚儀)が亡くなったことで、断りを入れる。だが、田沼意次は平賀源内(安田顕)に、徳川吉宗の偽の書状を書かせ、賢丸を従わせたのだった。

 スピード感を持って物語が展開していく『べらぼう』。第4話で蔦重は苦汁を飲むことになった…。ここでXに寄せられた視聴者の投稿を見ていこう。

「いやー面白いね!スピード感あってあっという間に終わる!悔しくてこちらまで泣けてくる回だったけど、絵を書き写した場面は何か嬉しい涙だった」「理不尽極まりないけど、何も言わずに引き下がるのでは無く、わーっと吐き出すのが江戸っ子!胸が熱くなったシーンです」「江戸時代から利権、中抜きあったんだね〜人間って変わらないんだねぇ」「そして心くんは寛政の改革へとひた走るのか予習しない派なので今頃気づいている汗」「えーーーーーあの絵師さんは鉄拳さんだったの???」

 物語のどこを切り取っても目をひく『べらぼう』。次回の放送も楽しみだ。

(文・野原まりこ)

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【了】

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