『ホットスポット』第3話考察&感想レビュー。角田晃広“高橋さん”の魅力にやられる…一瞬映った重要そうな人物とは?【ネタバレ】
ドラマ『ホットスポット』(日本テレビ系)が毎週日曜22時半より放送中だ。バカリズムが脚本を務める本作は、小さな田舎町を舞台に、市川実日子演じる主人公が、宇宙人と遭遇する”地元系・エイリアンヒューマンコメディ”。今回は、第3話のレビューをお届け。(文・あまのさき)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 感想 レビュー】
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【著者プロフィール:あまのさき】
アパレル、広告代理店、エンタメ雑誌の編集などを経験。ドラマや邦画、旅行、スポーツが好き。
木南晴夏が登場!
『ホットスポット』第3話から、清美(市川実日子)たち“貯金会”の幼馴染・岡田綾乃ことあやにゃん(木南晴夏)が加わった。『ブラッシュアップライフ』(2023、日本テレビ系)でもあーちん(安藤サクラ)の幼馴染・みーぽんを演じていた木南の登場は、バカリズム作品のファンにとっては待ってました!だろう。
清美、みなぷー(平岩紙)、はっち(鈴木杏)と高橋さん(角田晃広)がランチをしているところに、偶然やってきたあやにゃん。中学時代の同級生4人に、謎のおじさんを加えた奇妙なランチ会がはじまった。
このとき高橋さんは、みなぷーの持論に負けてスマホのフィルターをつけさせられていた。スマホのフィルターをつけるのにお金を払うのはイヤだし、タダでやってくれるところで店員さんに頼むのはタダ働きさせるみたいでイヤ。だから高橋さんの能力できれいにつけてほしい…気持ちはわかるけど、これは持論というより屁理屈かも。反論しても結局は言いくるめられる高橋さんの不憫に同情しつつ、どうしてもくすりと笑ってしまう。
一切気泡が入っていない名人芸を見たあやにゃんは、自分のスマホもやってほしいと高橋さんに頼む。その後も、落ちそうなスマホを高速キャッチしたり、側溝にできた穴にハマってしまった車を持ち上げたり、果てはSOSランプを点灯していたタクシーの様子を見に爆走したりと、清美たちから便利屋さんみたいに扱われている高橋さんが、まるでヒーローのように大活躍する。
あやにゃんに怪しまれないように、清美が機転(?)を利かせた結果、高橋さんは、中学時代は卓球部、高校時代は柔道部、大学時代は陸上部にいて、スマホのショップでも働いていたことがあるというおかしな経歴になってしまう。
なかなかな扱いを受けているのに面白いのは、高橋さんもやられっぱなしではないからだろう。言いくるめられはしても、みなぷーにも清美にも物は申すし、タクシーの一件も、はっちの「本当はタクシー強盗だったんじゃ?」という発言に乗っかって、自らヒーローを気取ってみせる。力関係が明確なようでいて、意外とちゃっかり小ズルい部分もある。
そんな高橋さんの魅力に、こちらがやられっぱなしだ。