唐丸(渡邉斗翔)の将来は?

『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』第4話 ©NHK
『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』第4話 ©NHK

 また楽しみといえば、唐丸(渡邉斗翔)も。錦絵本を作っている時、浮世絵師・礒田湖龍斎(鉄拳)の下絵に花瓶が落ち、水に濡れてしまうハプニングが。そんな絶体絶命のピンチから蔦重を救ったのが唐丸だった。

「試しにおいらに直させてもらってもいい?」と唐丸は本物そっくりに模写してみせるのだ。

 蔦重はその才能に驚き、「俺が当代一の絵師にしてやる」と告げる。視聴者の間では、その唐丸が江戸中期に一斉を風靡した東洲斎写楽ではないかという考察も。

 東洲斎写楽は1795年(寛政7年)、10ヶ月の間に140点を超える作品を生み出すも、忽然と姿を消した謎多き存在として今なお語り継がれている。そこは、どの作品でも「そうきたか!」と、思わず膝を打つようなオリジナリティ溢れる設定で私たちを楽しませてくれる脚本家・森下佳子の創作に期待したい。
 
(文・苫とり子)

【関連記事】
【写真】横浜流星から目が離せない…豪華キャストの貴重な未公開写真はこちら。大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』劇中カット一覧
NHK大河ドラマ『べらぼう』第3話考察レビュー。横浜流星”蔦重”の才能開眼…その成功に不穏な表情を見せたのは?
江戸の奇才・平賀源内が早速登場… 吉原との関係に胸が締め付けられたワケ。 NHK大河ドラマ『べらぼう』第2話考察レビュー

【了】

1 2 3 4
error: Content is protected !!