同期5人で“つぼみ隊”!
ただ愚痴をこぼしたいときって、なんとなく聞き流してくれる人がほしかったりする。まどかの同期・五十嵐(大西流星)は、本当はちゃんと聞いているけれど、適当に相槌を打っているふりをしてくれるタイプだ。だからこそ、まどかもスラスラと自分の気持ちを素直に話すことができるのだと思う。
正直、五十嵐に愚痴を吐いたときのまどかは、仕事もプライベートもかなり追い詰められている状況だった。仕事では、担当患者の死期が迫っており、プライベートでは彼氏に浮気フラグが立っている。
そんなとき、ほかの作業をしながら「まどかなら、大丈夫だよ」「まどか、優しいから話しやすいし、話を聞いてあげるだけでも、患者さんの気がラクになると思うよ」とサラッと励ましてくれる五十嵐の存在は、まどかにとっての救いとなったはずだ。
それだけでなく、暗い雰囲気で終わらないように、「(まどかは)ギスギスしてないじゃん? 人柄が。桃木とちがって」とジョークを入れ込んでくれるところも優しい。
また、まどかが「ビール飲んで寝る!」と言ったとき、「飲まずに寝ろよ」とポツリとつぶやいたのには、なぜかキュンとしてしまった。五十嵐の優しさには、まどかへの下心のようなものはなく、ただ純粋に彼女を想っていることが伝わるから、心に刺さるのだと思う。
あまり他人のことを気にしていないように見えて、実は人一倍空気を読んでいる五十嵐。同期の仲がギクシャクしたときには、みんながお揃いでつけられる手作りのワッペンをプレゼントしたり…。「めっちゃ同期のこと大好きじゃん…」と感じるポイントがたくさんあるから、彼を見ているとほっこりする。
五十嵐は、「まだつぼみだけど、いつか大きく花を咲かせる」という意味を込めて、同期5人に“つぼみ隊”というグループ名をつけた。まだ1年目、研修医生活は始まったばかり。これから、まどかにはさまざまな試練が降りかかってくるだろう。でも、同期がそばにいてくれたら、どんなことでも乗り越えていけるかもしれない。第3話は、五十嵐のおかげで「同期っていいな」と思えた回だった。
(文・菜本かな)
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