『家政夫のミタゾノ』 第3話考察&感想レビュー。感動オチ、と見せかけたラストに戦慄…ぶっ飛びすぎのゲストとは?【ネタバレ】

text by 浜瀬将樹

松岡昌宏主演のドラマ『家政夫のミタゾノ』第7シーズン(テレビ朝日系)が放送中だ。本作は、女装した家政夫・三田園薫(松岡昌宏)が家事だけでなく、家庭にはびこる問題までもスッキリと落としていく痛快“覗き見”ヒューマンドラマ。今回は、第3話のレビューをお届け。(文・浜瀬将樹)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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【著者プロフィール:浜瀬将樹】

1984年生まれ。フリーランスの編集・ライター。映画、ドラマ、バラエティー番組の会見取材、俳優さんや芸人さんなどのインタビュー、ドラマや俳優さんのコラム、お笑いのライブレポートなど、エンタメ系を中心に執筆している。 

退職金が“無駄なこと”に消えていく!

『家政夫のミタゾノ』第3話 ©テレビ朝日
『家政夫のミタゾノ』第3話 ©テレビ朝日

 2016年よりスタートした『家政夫のミタゾノ』が、とんでもない領域に足を踏み入れている。今回の第3話を見てそんなことを思った。

 大手電機会社を定年退職した伊口慎二(竹中直人)の妻・茉莉花(山下容莉枝)から依頼を受けた三田園と新人の大門桜(久間田琳加)。だが、2人が訪れたときには、茉莉花の姿はなく、慎二が持ち帰った退職金2000万円も消えていた。茉莉花が教えたのか、そばでは飼っているインコが「シンジ」と鳴いていて…。

 今思えば、ここまではまだ許容範囲内だった。しかし、ここからがぶっ飛んでいた。

 いきなり、知り合いでもない世蔵剛(栄信)ら不良グループが家に押しかけてきて、伊口宅でパーティーを始めたのだ。家主の慎二が慌てふためくなか、三田園はDJブースに立って場を盛り上げる。

 当初は茉莉花の誘拐事件かと思われたものの、真相は違った。彼女は不良たちに「お金はいくらでも払いますから、このお金で、私の家で好きなだけホームパーティーをやっちゃって〜!」と金を配りまくっていたのだ。

 テレビ電話越しの彼女曰く、退職金は“無駄なこと”に使うという。茉莉花は、料理、掃除、洗濯など、慎二が“やってこなかった”こと、“無駄”だとこぼしていた家事をするよう要求。インコも茉莉花の想いを聞いていたのか「シンジ、ヤレ」と鳴いていて…。

 んー。茉莉花がぶっ飛びすぎている! 復讐の鬼と化して慎二を苦しめる姿は圧巻だ。面白い。面白いぞ!

 

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