恐怖のラストに戦慄…。

『家政夫のミタゾノ』第3話 ©テレビ朝日
『家政夫のミタゾノ』第3話 ©テレビ朝日

 ラストは、三田園が再び伊口家へ。そこで、慎二に多額の保険金がかけられていたこと、彼女が毎日のように使っていた味噌が捨てられていることが明らかに。

 三田園が味噌に含まれた成分を調べたところ、毒素のある花の成分が検出された。数か月微量な摂取を続けた場合、検死をしても体内から検出されにくく、自然死を装えるものなのだとか…そういえば、慎二はよく咳をしていたっけ。

 作中で何度も鳴いていたインコが最後に再び鳴いた。よく耳をすますと、インコはこう鳴いていた。「シンジ、シンジャエ」と。

 怖えーよー! なんてオチなんだ。笑って、泣けて、ゾッとするなんて聞いてない!

 今回は「竹中直人劇場」と言ってもおかしくないほど、慎二を演じる竹中直人が大暴れだった。顔をゆらゆら揺らして話したかと思えば、奇声をあげ、目を見開く。声のトーンや抑揚も常にユニークで、泣かせるときはグッと泣かせる。1時間たっぷりと魅了されて、まったく飽きなかった。

 普通のドラマなら「ふざけすぎだろ!」とツッコミを入れたくなるが、『ミタゾノ』だから許せるし、歴史あるドラマだから受け入れられる器がある、ということか。

『ミタゾノ』はゲスト俳優と三田園のやりとりも見どころのひとつ。今後も、そのあたりにも注目しつつ、見守っていきたいと思う。

(文・浜瀬将樹)

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