『プライベートバンカー』第4話考察&感想。裏金、パパ活に続いて描かれたのは…唐沢寿明ら凸凹トリオに注目すべきワケ【ネタバレ】

text by 西本沙織

木曜ドラマ『プライベートバンカー』(テレビ朝日系)が現在放送中。本作は、唐沢寿明演じる《悪魔的》凄腕プライベートバンカーが、大富豪の資産を守るためなら“何でもやる”痛快マネーサスペンス。今回は、第4話のレビューをお届けする。(文・西本沙織)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

——————-

【著者プロフィール:西本沙織】

1992年生まれ、広島在住のライター。会社員として働くかたわら、Web媒体でエンタメに関するコラムやレビュー記事の執筆を行っている。ドラマや映画、マンガなどのエンタメが好き。

プライベートバンカー・庵野(唐沢寿明)が教えてくれたこと

『プライベートバンカー』第4話 ©テレビ朝日
『プライベートバンカー』第4話 ©テレビ朝日

「人の行く裏に道あり花の山」。株式市場で利益を勝ち取るためには、他人と逆の行動をとらなければならないという投資の格言。つまり、他人に倣ってばかりいては、搾取されるだけ…。プライベートバンカー・庵野甲一(唐沢寿明)は、自分の頭で考えることの重要性を教えてくれる。

 第4話でフィーチャーされたのは、天宮寺家の次男で民自党議員の昴(吉田ウーロン太)。「順風満帆」を「じゅんぷうまんぽ」と誤読したり、空気を読むのが苦手で思ったことをすぐ口にしたり…。正直、政治家には向いていないタイプ。

 事の発端は、昴のパパ活が週刊誌にすっぱ抜かれたことだった。若い女性に現金を渡す場面を記者に目撃された上、その金が大物政治家・久松康雄(堺正章)からキックバックされた裏金ではないかと疑われる。

 焦った昴は、渡したのは金ではなく「天宮寺アイナグループ」が展開する飲食店のお食事券であると弁解。しかし、パパ活の事実は変わりなく、ファミリー層をターゲットとする企業にとっては大幅なイメージダウン。グループの株価も、急落の危機に…。

1 2 3 4
error: Content is protected !!