ひまり(増田梨沙)が秘めていた感情
そんな都の気持ちを動かしたのはひまり(増田梨沙)。初めての生理が来たのだが、誰にも相談できずにいた。そこで都のところに相談に行くが、タイミング悪くその場には一平もおり…。
自分で生理用ナプキンを買いたくても、お金が足りない。正助に買いたいものがあるからお金が欲しいと言うが、何を買うのか言えない。その結果、万引きをしてしまう。追い詰められていたんだろうなあ、と思う。助けになったのは陽菜が亡くなる前に用意してくれていたナプキンとポーチだった。
もともと、陽菜は自分の死後のことを見越して、いろいろと教えようとしたのだろう。ただ、ひまりのほうが拒否していた。生理が来たときに教えてほしい。それまでに死んだりしないよね? という切実な思いがあったのだ。
生理が来たことへの動揺、こんなときに母親がいないことへの悲しみ。ここでようやくひまりの感情が素直に現れたように思う。都はひまりの話を聞いて、陽菜を太陽みたいな人だという。しかし、ひまりは、太陽がなくなったら朝も春も来ないよね? と涙をにじませる(ロマンチックな言い回しだ…)。