『ホットスポット』考察。”高橋さん”の正体がバレそう…次回、物語を大きく動かしそうな存在とは? 第4話感想レビュー【ネタバレ】
text by あまのさき
ドラマ『ホットスポット』(日本テレビ系)が毎週日曜22時半より放送中だ。バカリズムが脚本を務める本作は、小さな田舎町を舞台に、市川実日子演じる主人公が、宇宙人と遭遇する”地元系・エイリアンヒューマンコメディ”。今回は、第4話のレビューをお届け。(文・あまのさき)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 感想 レビュー】
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【著者プロフィール:あまのさき】
アパレル、広告代理店、エンタメ雑誌の編集などを経験。ドラマや邦画、旅行、スポーツが好き。
”あるある”のオンパレード
のっけから心を掴まれた。清美(市川実日子)がスーパーでしていた、ドレッシングの逡巡。残り少なかったから買っておこう、いや待てよ、この間もこの流れで買ったような。いやいや、それで買って帰っていま家に2本くらいある気がする――という、あれだ。
商品を片手に行ったり来たり。端から見たらおかしな光景だけど、当の本人は真剣なので、そんなことは関係ない。結局、清美は買わないほうを選んだけれど、冷蔵庫のなかにはほんのちょっとの量だけ残されたドレッシングが1本だけ。賭けに負けた。あるある。
スーパーで偶然会ったあやにゃん(木南晴夏)の電動自転車が盗難に遭ったため、清美が最寄りの警察署まで送っていくことに。道中、あやにゃんの口からは刺激的な言葉が次々に溢れ出す。あやにゃんがそういう性格なのかもしれないけど、これもあるあるな気がする。
友だちを前に気が大きくなって、普段よりもギアが入っちゃう感じ。ただ、さすがに「自転車は返ってこなくても、せめて泥水をすすらせたい」とは思わないかも。なにか罰が当たれとは思っても、やっぱり、自転車を返してほしい。
今回は「自力」というタイトルで、清美と、頭を使う能力の副作用でハゲてしまう宇宙人の高橋さん(角田晃広)のやりとりがもりだくさんだった。本来、副作用は温泉で治癒するのに、ハゲは治らないというのは不思議だ。
いずれハゲていたからだろう、という清美の意見に完全同意だが、高橋さんは、それは違うから「思わないでもらえる?」と無茶を言う。今日も高橋さんはめんどくさくて愛おしい。