『相続探偵』のひとつの持ち味は?
今回の事件の真相でいえば、紗流は見たものをすべて映像として記憶できる能力を持っており、ホステス時代に交換日記をやっていた経験から他人の筆跡を真似することもできた。
さらには、ロシアからのルートをもってして司法解剖では引っかからない“名もなき毒”で3人の元夫を殺めていたのだった。正直、かなりぶっ飛んでいるとも思ったのだが、それもきっとこの作品の持ち味のひとつ。
ミステリーでありながら、ポップさを失わない結末は意外な楽しさがあった。
事件解決を経て、物語の最後には灰江のもとに、フリーの週刊誌記者・羽毛田香(三浦貴大)がやってくる。おそらく「ハゲタカ」である彼は灰江にとっては天敵であり、今後のカギを握る存在だろう。
謎に包まれる灰江の過去はどのようなもので、なぜ週刊誌記者に付きまとわれるようなことになってしまったのか。ポップさとどう折り合いをつけながら、ドラマとして描写していくのかにも注目していきたい。
(文・まっつ)
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