パワーワード連発で視聴者を魅了
そんな楽しさ溢れる本作だが、業界全体の密かな思いなのか、あるあるなのか…綾子が登場したシーンは、とにかくテレビ業界をグサグサと刺す台詞が多くあった。
「ろくに芝居もできないデルモ(モデル)上がりのバーターを使わなければいけない」
「大手だったらバーターでもアゴアシマクラ(食事代や交通費など)付き。売れない役者はバーターのせいでバラシになって、その代わり内トラ(エキストラ)で済まされる」
他にも、パワハラ社長の耕一が、部下から嫌われていたことが発覚。メッセージアプリのグループ「社長にアンチコメするなら」に悪口が多く書き込まれていた。
「社長は、とりあえず何か目標を叫んでおけば喜ぶから楽勝」
「森下さん、社長に詰められすぎて倒れたって。サイテー。社長予選敗退でーす」
「何が健康とスマイルで『ヘルスマイル』だよ。地獄のスマイルで『ヘルスマイル』だろ」
こうして、台詞や(どこかで聞いたことがある)パワーワードでも視聴者を魅了した第4話。このドラマは、三田園という強烈なキャラクターだけでなく、回ごとに「枠組み」も変化するため、まったく飽きが来ない作品なのだと感じた。