パワーワード連発で視聴者を魅了

『家政夫のミタゾノ』第4話 ©テレビ朝日
『家政夫のミタゾノ』第4話 ©テレビ朝日

 そんな楽しさ溢れる本作だが、業界全体の密かな思いなのか、あるあるなのか…綾子が登場したシーンは、とにかくテレビ業界をグサグサと刺す台詞が多くあった。

「ろくに芝居もできないデルモ(モデル)上がりのバーターを使わなければいけない」

「大手だったらバーターでもアゴアシマクラ(食事代や交通費など)付き。売れない役者はバーターのせいでバラシになって、その代わり内トラ(エキストラ)で済まされる」

 他にも、パワハラ社長の耕一が、部下から嫌われていたことが発覚。メッセージアプリのグループ「社長にアンチコメするなら」に悪口が多く書き込まれていた。

「社長は、とりあえず何か目標を叫んでおけば喜ぶから楽勝」

「森下さん、社長に詰められすぎて倒れたって。サイテー。社長予選敗退でーす」

「何が健康とスマイルで『ヘルスマイル』だよ。地獄のスマイルで『ヘルスマイル』だろ」

 こうして、台詞や(どこかで聞いたことがある)パワーワードでも視聴者を魅了した第4話。このドラマは、三田園という強烈なキャラクターだけでなく、回ごとに「枠組み」も変化するため、まったく飽きが来ない作品なのだと感じた。

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