『相棒 season23』第14話考察&感想レビュー。史上初の超レア回…あのレギュラーキャラの好感度が増したワケ。【ネタバレ】
毎週水曜夜9時より放送中のドラマ『相棒 season23』(テレビ朝日系)。国民的人気を誇るご長寿刑事ドラマの“黄金コンビ”が帰ってきた! 杉下右京(水谷豊)×亀山薫(寺脇康文)が、共に事件を追う。さっそく、第14話の内容を振り返っていこう。(文・Naoki)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:Naoki】
1995年生まれのエンタメ企業勤務。ドラマ、漫画、ゲームなどサブカルをこよなく愛するオタクライター。自身でも作品ファンを集めたオフ会を開いたり積極的にファンコミュニティを拡大させている。記事は知らない人には分かりやすく、知ってる人にはより楽しめるを信条に活動中。
中園参事官(小野了)の名言炸裂
中園照生「私はこう見えても家族を大切にする男だ。妻子を裏切るような事は決してしない。やってもいない罪を懺悔など出来るか!!」
『相棒season23』第14話「中園照生の受難」はシリーズ初めて中園参事官(小野了)をメインに据えた物語であった。
中園参事官は、伊丹(川原和久)や、内村部長(片桐竜次)らと同じく、pre season1よりから出演している最古参のレギュラーキャラである。内村部長の腰巾着であり、時に上からパワハラを受け、時に特命係を責め立てるという、愛すべきコメディリリーフ&憎まれ役だ。
そんな中園といえば、S11から潮目が変わった。内村部長の前で公然と杉下右京を評価したことに始まり、自分の娘の通う中学に脅迫状が届いたとなれば特命係に警護を依頼し、妻の助言したがって右京を重宝する。最終的には、事件解決のため上層部の忖度指示を破り、特命係に情報を漏らしつつ、部長の座を狙うとまで宣言して見せた。
しかし、残念ながらS19で部長が臨死体験で善人となって以降は、再び腰巾着に戻ってしまった。
今回の事件は、そんな愛すべき中園参事官が誘拐されるというセンセーショナルなものだった。犯人の要求は、私人逮捕系動画配信グループ”ジャスティーズ”のリーダーの解放。過去に記者会見で中園から断罪された事を逆恨みしての犯行と思われた。
亀山は”ジャスティーズ”を追い、右京は中園が通う盆栽教室の主宰・結城江梨子(西山繭子)を訪ね、調査を開始する。