高杉真宙“虎太郎”の芯になった言葉とは?

『法廷のドラゴン』第4話Ⓒ「法廷のドラゴン」製作委員会
『法廷のドラゴン』第4話Ⓒ「法廷のドラゴン」製作委員会

 見た目はイカツいが、郷田が人情味あふれる人物。もともと、虎太郎と友人関係になったのも、虎太郎が学生時代にカンニングを疑われたのを郷田が無実を証言したからだった。

 虎太郎の後ろの席だった郷田は、虎太郎の答案をそれこそカンニングしようとしていた。だから虎太郎の挙動を逐一見ていたのだ。

 虎太郎の無実を証明した=郷田がカンニングをしていた、ということが分かり、郷田は0点に。それでも証言したのは、あのままだと虎太郎がやってもいないカンニングを認めてしまいそうだったから。

「やってもいねぇことやったって言ったら一生負け犬だからな」

 その言葉が虎太郎の弁護士としての芯のひとつになっているのかもしれない。

 また、住人たちの証言を聞いていても、困っている人がいたら助けてあげよう、という気持ちは強いし、曲がったことも嫌いのようだ。また、海老原が心臓の病を患っているのを知っていて、気にかけてもいた。優しすぎるのでは……?

 完全に見た目で損をしているけれど、同時に、見た目で判断するのは本当に良くない、という教訓が含まれているのかもしれない。

 また、今回は虎太郎の成長回でもあった。ひとりで弁護を担当する! と奮闘するが、うまくいかない。でも、どうにか状況を打開しようと奮闘することも、竜美たちに助けてほしい、と頭を下げるのも成長しているポイントのひとつではないだろうか。

 やっぱり、今のところは竜美の助けが必要だけれど、竜美がいないとダメ、なのではなく、竜美と虎太郎が一緒にいて初めてうまくいく……というところなのかもしれない。

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