第5話で見えてきた志尊淳“正助”の人柄

『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』第5話©フジテレビ
『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』第5話©フジテレビ

 ただ、今回は保育園の改革、というより、正助の成長が描かれている回のように思えた。個人的な印象ではあるのだが、正助はどこか諦めているような…。どうせやっても無駄だろう、だとか、自分ひとりが何かしたところで、という自信のなさが見え隠れする。

 正助のバックボーン自体があまり見えないのでどこかフワフワしているような。さすがに「実は隠しているだけで最低な人では?」という疑いは消えたが、いい人だけれどなんとなく頼りないという印象は消えない。

 そんな中で、一平の力を借りつつも保育園の現状を変えようと動き出す。結果として正助の行動が園長の心を動かし、辞めていこうとした保育士たちを引き留めることとなった。ひとつのことを成し遂げた正助の表情は、心なしか力強さも感じられた。

 一平はというと、これまでのように『フォーピース保育園』の状況を自信の選挙に利用したが、次第に問題と真剣に向き合うようになる。テレビ局で働き、さまざまなリアルな現場に取材をすることで得た知見が正助の力となった。

 が、いよいよ一平が選挙に出るために子どもたちや正助を利用しようとしていたことがバレてしまう。こちらとしては利用していた事実よりも、一平によってもたらされた変化を評価してほしいな、と考える程度にはすでに一平に感情移入してしまっているが。正助はそうはいかない。

1 2 3
error: Content is protected !!