ドラマ『相続探偵』第3話考察&感想。赤楚衛二“灰江”&矢本悠馬“朝永”の過去が気になり過ぎる…意味深発言の意味とは?【ネタバレ】
text by まっつ
赤楚衛二主演のドラマ『相続探偵』(日本テレビ系)が、現在放送中。クセ強だけど頭の切れる遺産相続専門の探偵が、個性豊かな仲間たちと相続にまつわる事件を、コミカルに、痛快に、時に大真面目に解決していく。今回は第3話のレビューをお届けする。(文・まっつ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:まっつ】
1993年、東京生まれ東京育ち。本職はスポーツウェブメディアの編集者だが、エンタメ・お笑いライターとして修行中。1週間に20本以上のラジオを聴く、生粋の深夜ラジオ好き。今一番聴くべきラジオは『霜降り明星のオールナイトニッポン』。好きなドラマは『アンナチュラル』、『いちばんすきな花』、『アンメット』。
閑話休題かと思いきや、あっと言わされた第3話
『相続探偵』はまだまだ幅を見せてくれる。
8日に放送された第3話。冒頭から何やら朝永(矢本悠馬)の様子がおかしい。事務所に顔を出さなくなったり、たまに現れてもボーっとしていたり急に奇声を発したり。どうやら密かに通っている猫カフェの店長に恋をしているようだ。
なるほど、第3話は閑話休題、ふーと、一息ついて鑑賞できる回かと思った。朝永の恋路を見守り、小さな相続関連の事件を解決する。果たして、そんな考えは半分正解のようで、半分間違っているようでもあった。
相続探偵・灰江七生(赤楚衛二)はコーヒー仲間で将棋道具店の店主・加藤香車(でんでん)が突然息を引き取ったことを知る。死因は虚血性心疾患で、事件性はない。しかし、残していた遺書が不可解だった。『敷地、建物、預貯金など、すべての財産をマリーアントワネット様に遺贈します』――。
財産を歴史上の偉人に遺贈するのか、はたまた「ボケて書いただけ」なのか。第3話はその謎を追っていく1時間となっており、いわゆる“犯人”はいない。その点で第1話や第2話と比べればシリアスさは欠けているかもしれないが、明かされる真実にはやはり、あっと言わされる。