日曜劇場『御上先生』考察。岡田将生”槙野”が怪しすぎ…”御上”とは本当に不仲? 考えられる可能性は? 第4話感想レビュー【ネタバレ】
text by まっつ
松坂桃李主演の日曜劇場『御上先生』(TBS系)が現在放送中。本作は、東大卒のエリート文科省官僚の御上が日本の教育を変えるため、令和の時代を生きる高校生を導きながら、権力に立ち向かっていく物語だ。本日は第4話のレビューをお届けする。(文・まっつ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:まっつ】
1993年、東京生まれ東京育ち。本職はスポーツウェブメディアの編集者だが、エンタメ・お笑いライターとして修行中。1週間に20本以上のラジオを聴く、生粋の深夜ラジオ好き。今一番聴くべきラジオは『霜降り明星のオールナイトニッポン』。好きなドラマは『アンナチュラル』、『いちばんすきな花』、『アンメット』。
学園祭で「プランオカミ」発動
日曜劇場に学園ドラマらしい爽やかな風が吹いた気がした。
9日に放送された『御上先生』第4話では、隣徳学院の学園祭が行われた。3年2組の生徒である東雲温(上坂樹里)が求めた発表内容が、先週から話題に上げていた「教科書検定の罪」についてだった。
東雲の父親は元中学教師で、独自の教材で行っていた授業が学習指導要領違反に問われ、自主退職を余儀なくされたことが第3話で明らかになった。そのため、教科書検定について皆が考えることを望んでいたが、学園祭の3年生の参加は任意であり、参加する生徒と参加しない生徒の間にわだかまりが生まれていく。
御上(松坂桃李)が提案したディベートによって全員が進むべき方向を定めたかに見えたが、今度は内容の危険性から学校側に「ノー」を突きつけられてしまう。
だがもちろん、優秀な生徒たちはこんなことでは諦めない。偽の企画書を提出し、前日の視察では当日とは異なる展示を見せる。さらに、東雲は御上が一部手を加えた進行表を参考とすることで当日の危機も乗り越え、文科省の副大臣に展示を披露することに成功したのだった。
その副大臣が教科書検定について知らなかったこと(教科書検定を知っている?に「ノー」と回答)、そして直後に神崎(奥平大兼)が写真や言質をとったことは今後小さくない意味を持つことになりそうだ。