ドラマ『フォレスト』第5話考察&感想レビュー。岩田剛典はシロ? クロ? ”純”への疑いを改めたワケ【ネタバレ】

text by 西田梨紗

比嘉愛未&岩田剛典がW主演を務めるドラマ『フォレスト』(ABCテレビ・テレビ朝日系)が放送中だ。本作は、仲睦まじいカップルが、お互いについていた「嘘」によって、人間不信の森(フォレスト)へ迷い込んでいくラブサスペンス。今回は、第5話のレビューをお届け。(文・西田梨紗)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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【著者プロフィール:西田梨紗】

アメリカ文学を研究。文学研究をきっかけに、連ドラや大河ドラマの考察記事を執筆している。社会派ドラマの考察が得意。物心ついた頃から天海祐希さんと黒木瞳さんのファン。

防犯カメラに映る人物の正体は?

『フォレスト』第5話©ABCテレビ
『フォレスト』第5話©ABCテレビ

 3年前の食中毒事件が起きた日の防犯カメラに映っていた人物が、ついに明かされた。楓(比嘉愛未)も、視聴者の多くも純(岩田剛典)を疑っていたが、その正体は、純の母・茜(黒沢あすか)だった。

 茜は「私は涼介を失ったのよ なのに あいつは 笑ってた 私と同じ気持ちを味わえばいい 全てを失えばいいと思った」と、純に話す。

 “あいつ”とは、鈴子(松田美由紀)の秘書の葉山(堀部圭亮)のことだ。次男・涼介が失踪してから、茜は捜索活動を懸命に行っていた。そんなある日、目の前に突然現れた葉山から、多額の現金を手渡される。

「その代わりといってはなんですが… 涼介君のことは諦めてください」

 茜は涼介について聞き出そうとするも、葉山がそれ以上語ることは無かった。

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