恐怖に慄く! 野間口徹の演技力

『家政夫のミタゾノ』第5話 ©テレビ朝日
『家政夫のミタゾノ』第5話 ©テレビ朝日

 今回、視聴者を戦慄させたのは野間口の演技ではないだろうか。特に唯衣が「自分のストーカーではないか」と気づいたシーンからは、声をあげそうになる場面の連続だった。

 口の周りがケチャップまみれになって舐め回すシーン、唯衣が別の相手とパパ活中、坂井が目の前に。揉み合っている拍子に階段から転げ落ちて、坂井の頭から血が…。気を失ったかと思いきや、突然目を見開く! というシーンまで、もはや、ただのホラーである。

 野間口の怪演が光る展開で、終始圧倒されたが、ラストにさらなる恐怖が待っていた。

 山口家で巻き起こったことが一件落着し、佐奈江と坂井は結婚。三田園が請求書を渡しに行くと、玄関先では坂井が掃除をしていた。

 唯衣のパパ活相手として初めて出会ったとき、坂井はプレゼントしたバッグにこっそりGPSを仕掛けていた。そのGPSを見つけていた三田園が返却すると「ストーカーが心配でつけていた」と弁明。

 しかし、観念したのか「守秘義務ありますよね?」と問いかける。彼は帰宅した唯衣を追いかけるように玄関へ。扉を閉めようとした瞬間、三田園に向かってニヤリと微笑んだ。

「やっぱりかい!」とツッコミたくなるラストだったが、最後の最後まで、野間口の演技に翻弄された1時間だった。

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