亀山が何度も殺される!?
今回の見所は2つある。
1つ目は、”右京と奥田の頭脳戦”だ。
右京は、奥田が小出しに出してくる情報の裏付けを亀山に依頼する。奥田は、右京が裏付けに動いている事を察しながらもその余裕を崩さない。そして右京が指し手を誤れば、亀山は凍死、転落死、感電死…など奥田が仕掛けた罠によって死亡してしまう。
サブタイトルの「キャスリング」はチェスで奥田が取る防御戦術でもあり、攻めて来た相手を返り討ちにする強固な壁という意味合いでもある。
劇中では右京が、奥田の罠にかかる度に、亀山が死ぬ場面が映し出された。さらには右京が真実にたどり着いた果てに、奥田によって刺殺されてしまう。
杉下右京はこれまでも銃撃や爆発や転落など様々な危機に瀕してきたが、ここまで明確な殺意を向けられるというのは初めての展開だ。また刺殺箇所も偶然か否か因縁ある小野田官房長(岸部一徳)が刺殺された腹部であった事にも意味を感じてしまう。
頭脳戦では勝つも命を落とす。
“試合に勝って勝負に負ける”ような驚愕のシナリオであった。