ドラマ『まどか26歳、研修医やってます!』考察&感想レビュー。「ノーマークだったけどすんごい面白い」出色の出来になったワケ
text by 小林久乃
芳根京子主演のドラマ『まどか26歳、研修医やってます!』(TBS系)が現在放送中。研修医の主人公が、令和の働き方改革で変わりゆく医療現場に戸惑いながら、人生と向き合う濃厚な2年間を描いた成長物語。今回は、本作の魅力を徹底解説する。(文・小林久乃)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:小林久乃】
出版社勤務後、独立。2019年「結婚してもしなくてもうるわしきかな人生」にて作家デビュー。最新刊は趣味であるドラマオタクの知識をフルに活かした「ベスト・オブ・平成ドラマ!」。現在はエッセイ、コラムの執筆、各メディア構成、編集、プロモーション業などを生業とする、正々堂々の独身。最新情報は こちら
「すんごい面白い」
世代を問わず楽しめる冬ドラマのダークホース
「ドラマの主人公は患者さん、我々(医者)はあくまでも裏方だ」
【写真】ドラマ『まどか26歳、研修医やってます!』劇中カット一覧
放送第4話にて登場人物のベテランドクターからこんなセリフが出た、『まどか26歳、研修医やってます!』(TBS系)。医療モノでありながら、医者は主役ではないと言うのはインパクトがある。なんだ、このドラマ、すんごい面白い。
ドラマが始まる前はタイトルから内容をなんとなく連想して「ドジっ子研修医の子が頑張る、お仕事ドラマかしら…」とノーマークだった。とはいえ連続ドラマ放送の第一話は全てチェックするのがドラマオタクとしてのプライド。初回放送時、いつも通り観ていると、自分が予想したドラマの内容とはずれていて、いつの間にか没入していることに気づく。
こちらの作品、私のような昭和生まれ平成育ちが見ても、社会人一年生が見ても、ハマる箇所が劇中に並んでいる。仕事のことで思い悩む人が絶えない日本。この作品で少しでもストレスが消化できることを願って、魅力をいくつか書き連ねてみたい。