現実を描く解像度の高さ
共感を寄せる視聴者も多いと思われるのが、新人研修組の働き方改革世代VS平成育ちの社畜世代の二項対立。万年人手不足のご時世、研修医は辞めてもらったら困るお客様だと、新人専用の部屋も用意されて、17時には必ず退勤している。
対するように社畜組は残業だらけの、休暇なし。日本の雇用システムが変わろうとも患者の容体が急速に良くなるわけはない。残念ながら病院のシステムも旧態依然。それでも疲れたら浴びるように酒を飲みむけれど、翌日には持ちこまず、頭をスッキリさせてまた激務にへと戻っていく。そんなふうに演じている面々を観ていると、現実の医師を描く上での解像度が高さも伝わってくる。
若かった自分と、今の自分。あなたはどちらに想いを寄せるのか。ちなみに私は圧倒的に社畜組である。きっと今、会社員で仕事をしていたとしても、定時に帰宅したら不安になりそうだ…。