ドラマ『相続探偵』第4話考察&感想。桜田ひより“令子”の悲しき過去が明らかに…次回、後編で注目すべきポイントとは?【ネタバレ】
赤楚衛二主演のドラマ『相続探偵』(日本テレビ系)が、現在放送中。クセ強だけど頭の切れる遺産相続専門の探偵が、個性豊かな仲間たちと相続にまつわる事件を、コミカルに、痛快に、時に大真面目に解決していく。今回は第4話のレビューをお届けする。(文・まっつ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:まっつ】
1993年、東京生まれ東京育ち。本職はスポーツウェブメディアの編集者だが、エンタメ・お笑いライターとして修行中。1週間に20本以上のラジオを聴く、生粋の深夜ラジオ好き。今一番聴くべきラジオは『霜降り明星のオールナイトニッポン』。好きなドラマは『アンナチュラル』、『いちばんすきな花』、『アンメット』。
相続が“争族”に?悠久の都でバトル勃発
灰江七生(赤楚衛二)が“けったいな遺言”と相対したのが『相続探偵』(日本テレビ系)第4話。「けったいな」とは風変わりとの意味を持つが、遺言の中身は“争族”を引き起こすものとなった。
京都で100年以上の歴史を誇る菓子匠『鳳凰』の大将である百万遍紘一(大河内浩)が倒れた。くも膜下出血で帰らぬ人となり、残された遺言書には『すべての財産を正妻・雅と嫡男・正臣に各2分の1の割合で相続させる』とあり、その通りであれば「店は正妻の雅(山村紅葉)とその息子である正臣(小関裕太)のものになることに。
しかし、これに納得できなかったのが紘一の妾である宮越多津子(床嶋佳子)。紘一の弟子である野心(白洲迅)を息子に持つ多津子は紘一からまるで違う話を聞いていたため、遺言書は偽物だと主張するのだった。
いつものように本物の遺言書を探す時間が始まるが、灰江ら3人の調査によりいつも以上にあっさりと真の遺言書が白日の下にさらされる。その遺言書には『現金、株などの金融資産と菓子匠鳳凰の商標権をすべて正臣に。菓子匠鳳凰の作業場と店舗のある不動産とその不動産内の動産一切は、野心に相続させるものとす』とあった。つまり“名”と“実”を息子2人で分け合う形となり、争族はすぐさま一件落着となるのだった。
あまりにあっさりとした結末かに思われたが、実は第4話と第5話は前後編に分かれている。最後には、野心が新たにオープンさせた『野心』と、正臣の店『鳳凰べっかん』の出だしが令子(桜田ひより)によって語られ、次回に続く構成となっていた。