堂島(佐藤浩市)の言葉が沁みる…。

『119 エマージェンシーコール』第5話 ©フジテレビ
『119 エマージェンシーコール』第5話 ©フジテレビ

 そんなとき、すっと心にしみわたる言葉をくれたのは、やっぱり堂島信一(佐藤浩市)だった。「最後は自分の判断を信じるしかない」堂島が高千穂の父親からもらった言葉は、時をかけて高千穂や指令管制員たちの背中を押すこととなった。

 1本1本の通報に真摯に向き合う指令管制員たち。そんな彼女たちをサポートする総務課・田中悠(三浦獠太)の篤実な思いにも打ち震えた。

「何回嘘をつかれても指令管制員は通報者を信じ続けるしかない──どうかそんな職員たちの思いを踏みにじるような通報はやめてください 119番の適正な利用にご協力お願いいたします!」という彼の力のこもった魂の叫びは、きっと多くの人の心を動かしたことだろう。

 1本の通報には大勢の人々が動くこと、指令管制員たちの“声”を信じる強さ…。改めて、119番の適切な利用について考えずにはいられない。

 SNSでも声が上がっていたが、東京都内や横浜市内をはじめとした一部地域では、救急安心センター事業を導入。「#7119」にコールすれば、けがや急病の際、救急車を呼ぶべきかが相談できるという。こういった事業を知ることも、「119番の適正な利用」に繋がるのかもしれない。

(文・西本沙織)

【関連記事】
【写真】佐藤浩市がカッコよすぎる…実力派キャストの貴重な未公開写真はこちら。ドラマ『119 エマージェンシーコール』劇中カット一覧
『119 エマージェンシーコール』第4話考察&感想。一ノ瀬颯の鬼気迫る熱演に鳥肌…当事者のような臨場感を感じたワケ【ネタバレ】
『119 エマージェンシーコール』第3話考察&感想。見上愛がどうしようもなく魅力的…もっとも心を打たれたシーンとは?【ネタバレ】

【了】

1 2 3
error: Content is protected !!